夕方になり、風がでてきたし、猫のミルクが窓からこちらを見てたまに鳴いていたので部屋に入った。
今度はほとんど冬に使わなかったファンヒーターに腰かけて窓からのまだ明るい日差しにあたりながら膝には肩掛けかばんの上にミルクが座っている。 ゴロゴロと喉がなっている。
リビングの時計のとこに光一くんのジーアルバムのときのポスターかな、こちらを凝視している。 見られている、見ている、見られている。赤いカーテンの前に黒いスーツと黒い棒ネクタイの衣装だ。
今なんか、ひとり笑いがでてしまった。鼻でふふふふっと四回。
向こうの部屋では子どもたちとRくんがテレビでゲームしている。