放射能専門部隊 日本に140人派遣 米国

折木良一統合幕僚長は31日の記者会見で、ゲーツ米国防長官が海兵隊放射能専門部隊約140人の日本派遣を承認したことを明らかにした。

同部隊は2日に(明日)日本に到着する予定だ。

折木統幕長は「福島第1原発の緊急事態に対応する部隊で、すぐに運用するわけではない」と指摘。

当面は自衛隊と情報交換し、日本で緊急時に備えるという。

派遣されるのは海兵隊の「CBIRF」(化学生物兵器事態対応部隊)と呼ばれる専門部隊で、首都ワシントン近郊のメリーランド州に拠点を置く。

防衛省関係者によると、米軍のC17輸送機7機程度に放射能の探知や除染に使う機器などを搭載してくるという。

CBIRFについては、ウィラード米太平洋軍司令官が21日に折木統幕長と会談し、450人を福島第1原発事故に対処させる考えを示していた。