新聞の切り抜き

さっきの続き

ボケ役の松本人志の発想は、それまでの芸人とは全く異なっていました。緊張と緩和という笑いのセオリーなどお構いなしです。客の予想を裏切る“笑い”でした。
私は彼らを、吉本興業の養成所NSC(吉本総合芸能学院)時代から見ていました。87年には、彼らも「花王名人大賞」で新人賞を受賞しています。
バラエティーを変えたのは、吉本だけではありません。アイドルを育てていたジャニー喜多川さんはアメリカ育ちの感性で、“笑い”が一番強いことを知っていました。だから積極的に、SMAPにバラエティーをやらせました。今では、ジャニーズのアイドルたちは、歌って踊れて笑いもできる、バラエティーには欠かせない視聴率の取れるタレント集団になりました。

聖教新聞10月25日9面より