行方不明者を集中捜索

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自衛隊と米軍 2万5000人
東日本大震災から3週間

1日、岩手、宮城、福島各県の沿岸部を中心に行方不明者の集中捜索が始まった。
防衛省によると、自衛隊は午後4時までに18人の遺体を収容した。

警察庁の1日午後6時のまとめでは大震災の死者は、12都道府県で1万1620人、家族が警察に届けた行方不明者は6県の1万6464人、計2万8084人となった。

防衛省によると、捜索には自衛隊が1万8000人、米軍約7000人のほか、警察や海上保安庁、消防も参加。沿岸部や主要河川の河口部のほか、大規模に水没した陸上部で3日まで行う。

行方不明者の多くは津波の引き波で流されたとみられる。
沿岸部では依然水没している地域もあり、捜索は難航。
1日から干潮の潮位差が大きい「大潮」を迎えたのにあわせ、集中捜索に踏み切った。

3日間の捜索には、陸海空3自衛隊のヘリコプターなど航空機約100機と、海自のヘリ搭載護衛艦「ひゅうが」など艦艇約50隻のほか、米軍の航空機約20機と艦艇約15隻などが加わる。

宮城県の捜索では気仙沼市から多賀城市の沿岸部、海岸から陸側に約18キロ以内を中心に自衛隊、警察、海保、消防の潜水部隊も投入。
米軍は岩手県沿岸部を担当する。

福島第1原発事故の避難指示と屋内退避区域となっている半径30キロ圏内では捜索を見合わせる。

警察庁によると、被害が大きい3県の死者は宮城7058人、岩手3438人、福島1064人、行方不明者は宮城7159人、岩手4560人、福島4741人。

3県で検視を終えた遺体は計1万1498体で、うち9260体の身元が確認されている。