楽しいMおばさん

この前久しぶりにMおばさんを誘ってイオンに行った。

久しぶりなので、おばさんは静かだった。

でも車の窓から見える景色の柿の木だけは、実のだいだい色がよく目に付くみたいで、

渋滞で止まると近くの道端の柿の木を見て、おばさんは「手を伸ばせば取れそうだなぁ」と言ってまるで近くを歩いていたら取っていきそうな感じだった。

わたしが「取ったらだめなんだよー」と言ったら、おばさんは「昔はみんな畑に勝手に入ってとっちょった。取っても怒る人はおらんかった」と話して、

「今は柿でも取ったら泥棒あつかいされるもんねー」とも言った。

そして道端によく柿の木が植えてあるので、2人で「あそこにもあるよ、あっちにも」と見つけながら話をしていた。

「あれは小さい柿がたくさんなってるけど、もうちょっと大きくする方法もあったと思うよ、肥料かなぁ大きくなるはずだがなぁ」とおばさんが言った。

「これは小さめだけど、渋柿かなぁ?」とかまたおばさんは話した。

「あれはみかんみたいだけど、ちょっと小さめだねぇ」とおばさんは話した。

おばさんは食べ物が好きだ!

そして車を食料品売り場と反対の駐車場に止めてから、中の通路をまっすぐ歩いて食料品売り場のほうに向かった。途中でおばさんが、

「もっとこっち(食料品売り場)に車止めたら近かったのに」と言った。

「こっち(服屋さんとか)の方から来たからこっちに止めちゃった」と話してすました。(・・・歩けば済むと思ってた・・・けどなぁ。)

そして着いてかごをカートに載せるときも、「こっちに止めたほうが良かったなぁ」と言ったので、「うん、でもこっちは車止めるところがないから」と話した。

そして、買い物を始める。

おばさんが積極的に電話してわたしが誘われて買い物に行くときはいいのだが、

わたしがふいに誘っておばさんが連れられて行くときの買い物は、覚悟しといたほうがいい。

今回は後者だったから、m(・・)mテンションが下がっても仕方の無い買い物日和だった。

そして、2人でくっついて買い物をしはじめる。

おばさんが柿を手に取り「まだ色が薄いね」と言った。

そして新鮮な鮮魚が並んでいるのに、飛びつかなかった。

特売のにんにく入り牛肉は、「これはお買い得で美味しいよ、にんにくの芽も入ってるし」とおすすめして「まずそうだな」と言いながら、値段の安さに負けてかごに入れた。ここではほっとした場面だった。(-;-)

そして198円のお赤飯がものすごく沢山並べてあるワゴンがあって、おばさんはニンマリして、

「いつ食べたきりだったかなぁ、美味しそうだなぁ、お昼食べようかな」と言って1パックかごに入れた。「あんたも食べんの?」と聞かれたが「冷や飯があるから」と断って、わたしが「ご飯ないの?」と聞いたら「わたしもあるよ、あるけど、これが食べたくなった」と言われて、買った。

お惣菜パン屋さんの前で98円のパンが売っていたのでおばさんにトレーを渡しておばさんだけ買った。「これ柔らかいかなぁ」と言って触ったパンを買わずにもとに戻した。

「あんたも買わんの?」と聞かれて「まだあるから」と話した。
そして普通の菓子パン売り場をうろうろしながらおばさんが惣菜パンを買って食料品レジに並んだときにわたしも別のレジに並んだ。

帰りにCBCラジオの人生相談を2人で聴きながら、笑っちゃいけないのに笑って、「何事も我慢ですね」の専門家の答えにおばさんも、納得して「我慢できるかどうかだな」と言っていた。
児玉清さんの最後の「お大事に」と言ったところで大爆笑してしまった!(わたしだけ)

そして家に帰ってもう「いいとも」が始まっていたが見ながらお昼を食べたとさ。